Kindle Unlimitedという衝撃のニュース
ふだん、ブログで時事ニュースは取り上げないようにしていますが、今後の私の生活が大きく変わるニュースが発表されたので取り上げたいと思います。
アマゾン、電子書籍読み放題サービスの衝撃 「Kindle Unlimited」がついに日本上陸か
この記事の冒頭で、
「アマゾンジャパンが電子書籍の読み放題サービス「Kindle Unlimited」を日本で8月にも開始するという。文化通信が6月27日に報じた。」
と報じられています。
Kindleはおよそ40万冊の蔵書があり、Kindle Unlimitedの読み放題は5.5万冊とのことなので、現在のKindleで出版されているものの全部ではありません。1/8ぐらいです。
しかし、今後、蔵書は拡大し、ネット全体に大きくインパクトを与えていくことになりそうです。
今後、私個人の範囲で予想される変化
私個人の範囲に対して起こると思う変化は、次の5つです。
1.出版社への期待が更に増加
いったんは落ち着いていましたが、個人の出版活動はもう一度加速するので、また「つまらないもの」が多く出ることになります。
そんなのはもううんざりなので、しっかりした出版社が出しているものを選んで読むようになります。
結果、出版社を信頼して買うので、出版社のブランド化が、よりいっそう進むのではないかと予想します。
2.配布のし易さから、専門職の自費出版が増える
すでにネット上で作品を発表しているクリエーターにとっては、KindleのKDPの手数料は高く、魅力はありません。
ネット上で作品を発表する方法は数多くあります。
KindleのKDPの手数料は、販売価格の30%です。これがnoteだと10%です。
Kindle Unlimitedによって、新しいクリエーターの誕生ということにはならないと思います。
私も、Kindleの検索から新しいクリエーターの発掘はしないかな。
ただし、Kindleは、「配布しやすい」というメリットを持っています。
個人で出版する利用価値があるのは、士業や、私のような講師ではないでしょうか。
3.IT技術書の需要増加
IT技術者が備忘用に書いた不親切なブログ記事を読むより、手堅い情報が載っている書籍から情報を手にいれるほうがストレスが無いです。
IT技術書の需要が、今までよりさらに増えそうですね。
私が読み放題の魅力を一番感じているのは、技術書です。
もしこのジャンルの層が薄ければ、私個人にとってはKindle Unlimitedは失敗です。
大いに期待しています。
専門的な領域を扱う、ベンチャーの出版社も登場しないですかね。
4.一般提供による情報サイトの価値減少
クックパッドなどの一般提供の情報サイトは、当たり外れがあるので、これから利用はしなくなるかなと思います。
クックパッドは、無料サービスの範囲だと検索が難しいですし。
私はつくれぽに投稿するほどヘビーユーザーではありません。
それよりはKindleで、好きな料理研究家の本に情報を求めそうです。
同じ一般提供の情報サイトでも、ネットでないと困るサービスは影響がでないですね。
食べログ→電話予約→GPSつきの地図で移動
という流れは、今の書籍には求められません。
しかし、もし電子書籍がこのリンク情報を当たり前のようにつけ出したら、食べログも使うかどうかが怪しくなります。
5.古書・絶版本への需要増加
一月の本代が980円になる代わりに、Kindleにない本を神保町で買うことになりそう。
試しで紙の本を買うということは、今後はゼロになりそうです。
その代わり、「紙でなければ買えない、買う価値がある本」を探しに行くことになります。
そうすると、今までは、「本棚にある本の選択内容から、その人の価値観を察することは出来ない」と思っていましたが、なんと、今後は察してしまうことが出来てしまいそうです。
電子書籍へ完全移行とはならない
最後も私個人についてですが、
不満と希望の話です。
電子書籍について、諸手を上げてウェルカムではありません。
ジャンルの制限も厳しい。ページレイアウトされたものは、全然読みたくないです。
私の知人を見ていると、電子書籍が読めるのも、年齢層に限りがあります。
眼もITスキルも50代後半以上は厳しそうです。
私も、今のスタイルの電子書籍であれば、10年後は読んではいないと思います。
電子書籍は、VRと現状の平面表示の切り替え選択ができるようになることを希望します。