ひとりで働く人のアドラー心理学 心理学

【3分で読むアドラー心理学】相互尊敬・相互信頼には覚悟が必要です

 

相互尊敬・相互信頼の意味

アドラー心理学では「勇気づけ」が最重要テーマです。
勇気づけをするには、言葉だけではなく、
「相互尊敬・相互信頼」の態度が必要だと教わります。

相互尊敬とは、文字通り、お互いを尊敬しあうことです。
相互信頼とは、条件を付けることなくお互いを信頼しあうことです。

相互尊敬・相互信頼というと、優しいフレンドリーな印象を持ちませんか。
私はそう思っていました。
「相手を尊敬しましょうね。信頼しましょうね。」
と言う人は、なんでも許してくれそうな印象です。

たしかに、優しさは必要です。
優しい態度が、お互いの精神的な拠り所を作ります。
優しく接してもらうことで、「ここにいてもいいんだ」
と感じられます。
優しい雰囲気は、精神の健康上、大事です。

相互尊敬・相互信頼の厳しい面

しかし、相互尊敬・相互信頼という言葉は、もうひとつの厳しい面も持っています。
例えば、親が子に接するとき。
相手を信頼しているからこそ、一度約束したことは、必ず守ってもらいます。
また、お願いされるまでは、こどもが困っていても手を貸すことはしません。
アドラー心理学では、どんな人でも人生は自分で決められるはずだと考えます。
だからこそ相手は自分で決めた約束が守れるものと信じて、また相手を尊重して、甘やかしません。
非常に厳しい態度です。
こんな厳しさも、相互尊敬・相互信頼です。

(私見ですが、厳しすぎる態度を、まだ判断がつかないくらいの子にしちゃだめですよ。
とくに三歳未満のお子さんは、自分で意見を言える力がありませんから。)

「厳しい人と話すのは、楽しくないからいやだな」と思うでしょうか。
ときに、厳しいほうが嬉しいときもあります。
何かの資格に合格したときに、「すごいね!」と言われるよりも、
「あなたぐらいの人なら、それくらい受かって当然でしょう」
と言われたらどうでしょうか。
その人は、自分のことを、さらに出来るはずだと思って見てくれているのです。
このほうが、わたしには嬉しいです。

相互尊敬・相互信頼は、お互いに覚悟が必要

子供に約束を強制する親も、ただ厳しくしていればいいのではありません。
より高いハードルが課せられます。
裏切られても、相手を信じ続けるという態度が要求されます。
約束を破られても、裏切られても、どうあってもまたチャンスを上げるということです。
それが信頼とよべるものです。

正直にいうと、それは私には難しいです。
すべての人に、裏切られても変わらない態度で付き合うことはできません。
だから、家の外では、「なるべく」相互尊敬・相互信頼。
それでいいのだと思っています。
家族に対しては、相互尊敬・相互信頼の態度でいられるよう、挑戦していきたいです。

自分の居場所を作ってくれている人には、相互尊敬・相互信頼の態度を示したいですね。

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