現在の、私の教えるスタイルは丸くなった。
今スクールで伝えていることは、次のようなことだ。
・プログラミングは、フォトショップやイラストレーターと比べて、スキルの習得に10倍の時間コストが必要。
・だから、あらかじめ駄作をどんどん作っておかないと、いきなり卒業制作となっても太刀打ちできない。
・ポートフォリオに卒業制作と中間制作の2つでは、成果物が少なすぎる。だから小品をたくさん作ろう。
・卒業制作前に、駄作でもいいので作品を作りあげる体験をしておくこと。そうすると後半慌てなくてすむから、楽しい制作ができる。
・卒業制作を出すことを目標とするのではなく、濃密で充実した時間を過ごすことを目標とすること。
要は、「目線を少し高くして、フットワーク軽く、作り続けるスタイルを作って欲しい」というものだ。
このメッセージを、アホかというくらい、毎回、しつこく繰り返して授業の冒頭で伝える。
しかし、なかなか実現できていないようだ。
はなから参考にする気がないのか、やりようが分からないのか。
実は、卒業制作として上がってくる作品レベルの作品は、20時間くらい集中したらできてしまう。
殆どの生徒は、その20時間以上の集中する時間を作れず、他の時間を雑念に邪魔されているのだ。
だからその集中を確保する方法として、「21時間理論」という本も書いた。
このメッセージも、あまり届いていないようだ。
講義の形式で先生からきいたアドバイスを、自分ごとのように聞けるのは、才能の一つだと行っていいと思う。
そういえば、大人の塾に通っていたときも、自分を含めて、なかなか実現できている人はいなかった。
しかし、それだと希望がないので(笑)、私も教える形を変えていこうと思う。
まともに話を聞いてもらうには、やはり、マンツーマンの形式でないと耳に入らないらしい。
今度からは、対面の時間を入れさせてもらおうと考えている。