僕は人の顔を覚えるのも、名前も覚えるのも苦手だ。
これまでほぼ自宅で仕事をしてきたのも、それを助長させた。
しかし、行政書士にもなったし、このまま何の対策も取らずに生きていくのは問題があると思う。
街で誰かに話しかけられるたびに、心の中で、「ああー誰だっけなー思い出せないなー」を連発していては、これから先、仕事にならない。
「どうやって人の顔を覚えようか」、ということについて、今回、
試験対策のつもりで対策を立ててみた。
では、試験対策風、「顔の覚え方について」。
記憶の4段階について
セレゴジャパンが運用するiKnow!という英語の学習サイトは
最新の脳科学に基づいた学習システムを提供している。
セレゴジャパンの提案する「セレゴメソッド」は、記憶を4段階に分類している。
・ファミリア=親近感
・リコグニション=見分ける
・リコール=再生する
・オートマティック=自動的→習熟
記憶はファミリア→リコグニション→リコール→オートマティックという段階を得て定着する。
今回の顔の学習のゴールは、顔を見て、リコール(名前を思い出す)できるシステムを作ることだ。
私はそもそも顔を覚えられていない。
顔と名前を覚えるには、ファミリア→リコグニション→リコール
までの流れを作る必要がある。
ファミリア=親近感
まず、ファミリア(親近感)について。
これは、「何回も認識しているものほど覚えていられる」ということだ。
私は顔を覚えるのは苦手だが、言葉は覚えられる。
そして、記憶力がいいといわれる人は、頭の中で反復する回数が多いことも知っている。
実験心理学の定番、試験対策でおなじみのエビングハウスの忘却曲線を登場させてみよう。
この理論をざっくりと説明すると、「人は、一日たつと8割がた忘れる。」
ということだ。
この忘却の割合は、再学習することで減らすことができる。
顔と名前を覚えるのが得意な人は、顔と名前を思い浮かべる回数が多いのだろうと予想がつく。
たとえば、ことあるごとに、
「あの人にもこの店を紹介したい」
「あの人にこれを送ったら喜ぶだろうな」
と始終考えていると、自然と人の顔もよく覚えていられるはずだ。
急に贈り物を増やしたり会食を増やすのは難しいので、別の方法を考えてみよう。
無理なく人の顔を再認識する方法として、
「一日の終わりに、出会った人に感謝する」という方法が、いまのところよさそうだ。
無料だしね。
感謝するという流れは無理なくできるし、リラックスできる。
その逆に、その日交換した名刺の全員にメールを、っていうのは無理がある。
(あなたはしてますか。すごいですね!)
リコグニション=見分ける
ファミリアの次が、リコグニション(見分ける)
だ。
見慣れたものは、次のステップとして、見分けることができるようになる。
毎日会って話している人のことであれば、苦も無く覚えられる。
脳が勝手に学習するからだ。
出会う回数が少ない人のことは、思い出しやすいように、記憶を整理しておく必要があるように思う。
印象的な顔であれば、何度か記憶の中で振り返る。
しかし、たいていの人の顔に、私は興味がない。
(ひどいことを言っている自覚はあります。)
人によっては、
会社や趣味と紐づけて、お顔を覚えている人もいるだろう。
しかし、私にはこれも苦痛だ。
興味の薄い人の会社や趣味には興味がない。
(ひどいことを言っている自覚はあります。)
別の方法を考えよう。
私は、「意味が分かるものは、記憶の定着が早い」という脳の特徴を利用しようと考えた。
もし、人の顔そのものが「読み物」だったら覚えられるのではないかと考えたのだ。
人相=コンテンツ
人相学は、人相を読み解くコンテンツが豊富だ。
ただただ顔を覚えるのは難しいけど、人相を読み解いた結果のコンテンツなら覚えられそうだ。
私はアドラー心理学のライフスタイル6分類と人相学の関連を調べることにしている。
これなら、興味があるので続けられる。
だいたいこのような試みは、失敗に終わることがおおいけど、
副産物として、前よりも人の顔を覚えられている。
ライフスタイル診断と人相を合わせてみることができたら、その人のことは忘れない自信があるなあ。
目的と手段が違っちゃってるけどね。
一方で、人相学は法則化が難しく論理がとっ散らかった印象がある。
「顔が三角なら神経質で不安が多い」という分類はあまり納得がいくものではない。
浜ちゃんは三角形だもの。
でも、一目みると、浜ちゃんの気が強いのは誰でもわかる。
もっと人相学はわかりやすくできるのではないかな。
この話、また改めて。