マンガでやさしくわかるアドラー心理学 2 実践編の中に、アドラー心理学に基づくライフスタイルの六分類が提示されています。
1:欲張りタイプ
2:赤ん坊タイプ
3:人間機関車タイプ
4:自己抑制タイプ
5:興奮探しタイプ
6:安楽タイプ
要は、どのように人と接するか、で6種類に分けています。
タイプ別で人間理解をしようというもので、ほかの有名なものには「エニアグラム」があります。
呼び方はそれぞれですが、以下の9分類が提示されています。
タイプ1:改革する人
タイプ2:助ける人
タイプ3:達成する人
タイプ4:個性を求める人
タイプ6:信頼を求める人
タイプ7:熱中する人
タイプ8:挑戦する人
タイプ9:平和を好む人
随分短すぎるまとめかたなので、エニアグラムを初めて知る方にとっては、読んでもさっぱりわからないかもしれませんが
エニアグラムは、「何を大事にして、どんなことで怒るのか、何を気にしないのか」という内面が9つのタイプに分類できるよっていう話です。
さて、この二つの分類法の共通点はというと。。。
タイプ1が自己抑制で・・・? タイプ2が該当なしで、タイプ3が人間機関車で・・・? タイプ4も自己抑制で・・・?だめだうまく合わせられない。
共通点はみられません。
比較して分かったことですが、すでに記述したとおり
アドラーのライフスタイル6分類が、「対人関係に対する基本戦略」を示しているのに対して、エニアグラムの9分類は、「内在する重要な価値観」を分類しています。
前者は外側に表現する価値観、後者は内面にもっている価値観です。
そのため、エニアグラムの一番ならアドラーライフスタイルのこれといった簡単な相似点はみつからないんですね。
そして、どちらを基準にして人間理解をしたほうがいいかというと、エニアグラムの方です。
「対人関係に対する基本戦略」を観察して、相手を理解しようとすると、上辺の理解になりそうです。ビジネスなら深い間柄になることはあまりないので、それでもいいかもしれませんが。
外側に表現する価値観より、。内面にもっている価値観を理解しようとするほうが、良い人間関係が築けるように思います。