過去の事件

ファーストサーバ事件から学ぶ、利用規約の損害賠償限度額

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2012年、レンタルサーバー会社のファーストサーバ社で、クラウドサービスからデータを消失させる事件が発生しました。
同社のサーバを利用している5,698件のユーザーがデータを消失する事態となりました。

当時の状態を保存しているwayback machineから、事件当時の「レンタルサーバサービス利用契約約款」を確認することができます。

そこには次のようなことが書いてあります。

第35条(免責)
1 当社は、本サービスが契約者の特定の目的に適合すること、期待する機能、商品的価値、有用性を有すること、及び、不具合が生じないことを含め、本サービスに関して明示的にも黙示的にも一切の保証を行いません。

(略)

4 当社は、システムの過負荷、システムの不具合によるデータの破損・紛失に関して一切の責任を負いません

(略)

6 当社は、本サービスに関連して生じた契約者及び第三者の結果的損害、付随的損害、逸失利益等の間接損害について、それらの予見または予見可能性の有無にかかわらず一切の責任を負いません。

(略)

8 本条第2項から第6項の規定は、当社に故意または重過失が存在する場合または契約者が消費者契約法上の消費者に該当する場合には適用しません。

 

第36条(損害賠償額の制限)
「本サービスの利用に関し当社が損害賠償義務を負う場合、契約者が当社に本サービスの対価として支払った総額を限度額として賠償責任を負うものとします。」

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