EPUBの規格について
EPUBって?
EPUB(イーパブ)は、国際電子出版フォーラム(International Digital Publishing Forum、IDPF)が策定した、オープンフォーマットの電子書籍ファイルフォーマット規格です。
「EPUB」は"Electronic PUBlication"の略称です。
2007年9月にEPUBが公開され、2010年6月にEPUB2.01が、2011年10月にEPUB3の規格が登場しています。
日本においては、EPUB3が標準的な規格になっている。海外はEPUB2が先に普及したためEPUB3への以降が遅れています。
EPUB3の形式でないと、縦書きに対応できない
また、EPUB3に対応したEPUB作成ツールでも、縦書きには対応できていないツールが多いです。
電子書籍を自分で作るという需要が少ないんだろうと思います。
EPUBのファイルを作成できるツール・サービス
EPUB形式のファイルを生成するためのツールやサービスには、以下のものがあります。
・iBooks Author
・Romancer
・Sigil
・でんでんコンバーター
・一太郎
・Microsoft Word
・LibreOffice Writer
・Adobe InDesign
このうち、縦書きに対応しているのは一太郎、Adobe InDesign、Romancer、でんでんコンバーターです。
しかし一太郎と、Adobe InDesignは有料のエディターであり、しかも変換後のデータは変換エラーが多く含まれるようです。生成データは編集して直接直す必要があります。
無料で縦書きに対応しているのは「Romancer」と「でんでんコンバーター」です。(2016年4月6日現在)。どちらもエディターではなく、EPUBへの変換ツールです。
どちらもエラーのないEPUBデータが生成可能です。
ということで、現在は、有料、無料を問わず、縦書きの電子書籍を作ろうとすると、「Romancer」と「でんでんコンバーター」の2択になります。
でんでんコンバーターとRomancerについて
でんでんコンバーター
「でんでんコンバーター」はテキストファイル形式の原稿に、変換用のマークアップ用の記号を追記して、そのあとサーバーサイドプログラムを使ってEPUBに変換します。
マークアップするには、コチラを参考にして作ります。ちょっと大変ですが完全無料です。
Romancer
「Romancer」はWordPressをベースとしたサーバーサイドプログラムです。
docx形式のファイルを変換してくれます、WordやLibreOfficeWriterで書いた原稿があれば、「でんでんコンバーター」を使うより技術的なハードルが低いです。
ただ、無料サービスでは1ヶ月50MBまでしか変換できないという制限があります。
それぞれの使い方については、また改めて。