私は、学校授業にITを取りいれる、最初のプロジェクトにかかわらせてもらった。
その時は、学校教育の中にITが浸透するには、ずいぶんかかるだろうと思った。
予想通り、ITという言葉はICTという言葉に変わっても、遅々として進まなかった。
ところが、今年になって状況は急変した。
どうやら、第二波がくるまでに、学校教育にICTを導入することが急務となっている。
私は、このことを大きな転換点と考える。
会社においてリモートワークを導入することなどは次元が違う。
子供の情操にインパクトを与えることが起きていて、
やがて日本思想の画期となるような出来事が、目の前で起こっている。
これからの子供たちは、自我の目覚めとコントロール、
そして対人関係のスキルの多くを
インターネットを通したものを前提として、覚えていくことになるかもしれないのだ。
ほぼネットを通じて教育が進んでしまったら、何かやばい。
私は若いときに本とパソコン通信に浸り、その結果、個人のスキルと対人のスキルを伸ばすが、ずいぶん遅れたと自覚している。
ICTを導入するにしても、半分くらいの時間はリアルで体験する時間を作ろうよ。
と、パソコンに浸かり切った半生をすごした自分でも、心配するのである。