ヒューマンギルド「アドラーカウンセラー養成講座」で同期の、内田若希さんが翻訳した本を手にした。
見るマインドフルネス 人生を変える26のエクササイズ
小さめのサイズの、美しい、写真集のような本だ。
中を開くと、作家のデビット・シラーさん自身がアイフォンで撮影したという、鮮やかな景色が並ぶ。普段踏み込めないような自然の多い景色ばかりでなく、ありふれた景色を切り取っているのがいい。
写真のほかには、世界の偉人たちの、この世の神秘に触れるための言葉。
そして、デビット・シラーさんの手によるイラストが掲載されている。
これらを見ているだけで、私の時計の針の動きを緩めていく。
寝る前に見ると、とても気持ちが休まる本だよ。
サブタイトルにもある「26のエクササイズ」は、どれも難しいことは書いてない。
窓を絵に見立ててじっくり眺めたり、足元を見つめたり、ゆっくり歩いてみてはどうか、ということを、私にお誘いしてくる。
なるほど、この本は、26のお誘いが書いてある本なんだね。
答えは書いてないから、読み終わることもない。
私は、26のことを全部やる必要はないと思う。
お誘いなんだから、誘いにのるかどうかは、読んだあなたが自分で決めるといい。
私はまずひとつ、本のお誘いに乗って、夜の寝室から窓の外を眺めてみた。
「本を読んだからと言って、代り映えしないな(笑)」と思っていたけど、
ちょっと身をかがめると、家の中からでも鮮やかな月と金星が見えて驚いた。
引っ越して1年が立とうとする部屋だけど、部屋から月が見えることを今日まで知らなかったよ。
ふだん激務の、あのディレクターとあのディレクターにも読んでほしい。