ひとりで働く人のアドラー心理学 心理学

【3分で読むアドラー心理学】心を開くこと

ラポールのテクニックには否定的です

心理学では、「ラポール」ということを教わります。
ラポールとは、相互信頼を築いた状態のことです。
ラポールはテクニックで築けると言われています。
たとえば、相手が髪に手を触ったら、自分も髪を触ります。
相手が足を組んだら、それとなく自分も足を組みます。
同じような動作をし続けると、相手は、次第に自分を親しく感じるようになります。
これが、ラポールです。
しかし私は思います。しょせんこんなものは付け焼刃です。

心を開くことが大事です

具体的に心を開くことが大事だと感じます。
心を開くとは、どういう状態か。
相手には、自分の心が「よーく」見えているという前提で向き合うのです。
私はそのようにして人と向き合います。

私の顔からは想像がつかないかもしれませんが、
私は末っ子として、甘えっ子として育ちました。
集団を好まず、人前で発言するときは、できればほかの人に変わってもらいたいと思う性格の子でした。
変わるきっかけは十九歳の時、アドラー心理学の最初の一冊を読んだ時です。
そこには、「自分自身のことは、自分が一番わからない。自分の心のクセを知りたければ、家族や友達にきいたほうがはやい」という内容のことが書いてありました。

相手には、自分の心のクセが見えている

自分自身を客観視することは難しいです。
特に考えが整理されてないときは、なおさらです。
そのために、カウンセラーという職業があります。
カウンセラーは心を病んだ時の慰め役のようなイメージがあるかもしれません。
しかし、カウンセラーは、客観的に思考を整理する役を担当するのが仕事です。
客観的・適格にその人の心のクセを見抜いて、これからどうするかを導きます。それがアドラー心理学のカウンセラーです。

カウンセラーであるかどうかにかかわらず、他人のほうがより客観的に自分のクセを読み取ることができます。
生活するうえで、あなたにも思い当たる節があるのではないでしょうか。
この考えは、私に大きな衝撃を与えました。
他人のほうが、自分のことを、より正確に知ることができる。
そうであれば、心の内を隠すことは無駄ではないかと思ったのです。
それから、心を可能な限りオープンにすることを目指しました。
極端ですが、すっかり悟られてしまうと決めてかかる。
そうすると、随分心は解放されました。
失敗しても、必要以上に恥ずかしいとは思わなくなりました。

「すっかりばれていると思って向かい合うこと。」
すべての人に対してはそうする必要はないですが、自分が信頼している人には、そうしてみませんか。
楽になるので、私はお勧めいたします。

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