連休中には、初心に帰るような気持ちで、鴻上尚史さんの、『ドン・キホーテのピアス14 「世間」を笑い飛ばせ!』、『ドン・キホーテのピアス16 不安を楽しめ!』を読みました。
そのほかにも福岡伸一さん、伊集院光(静じゃない)さんの本を読み、映画を3本見ましたが、これはまた別の機会に書きます。
鴻上尚史さんのエッセイはSPA!で20年近く連載されており、中川いさみさんの、1コマできっちり笑いを取るイラストもついています。
イラストを見て笑うだけでもお得感があります。
あれ、中川いさみさんだけ褒めてもいかんな。
鴻上尚史さんは要約の名手であり、1行でも4行でも8行でも、決められた行数でわかりやすくまとめた文章は、力業にも思えて、読んで気持ちがいいです。
エッセイは社会に対して悲観的になって立ち尽くすような文章も多く、万人に勧められませんが、清濁併せ呑める方にはお勧めします。
鴻上尚史さんは、現代劇の劇作家・演出家だけあって、面白い劇、映画、本、マンガをたくさん教えてくれます。
すでに情報としての賞味期限は過ぎているので、劇についてはDVDがなければ観る手段がないですが
映画、本、マンガについてはたくさん仕入れることができました。
ブログだから、余計なことも書くよ。
私が深夜ラジオにハマった中学の時には、金曜日のオールナイトニッポンを鴻上尚史さんが担当していたのです。
そのラジオが縁で、第三舞台や虚構の劇団の公演に何度か足を運んでいます。
劇団がどのようなものかを理解したので、その後の演劇人とのつながりも持てました。
さらには、そのラジオが遠因となって、私の個人事業の屋号はActors Computer Entertainmentという名前になってますし、
キミとジャグジーという素敵な劇団にも名前を入れてもらってます。
エッセイの中で一つ紹介すると、劇団員は、結局は体力と礼儀が重要で、才能は5番目くらいの要素であること。
それから、どんなコンディションでも、前日にきっちり台本を読んで、読み方とアクションを研究してくる奴が大成するというようなことが書いてありました。
鴻上さんも、齢を重ねて再確認したそうです。
「うわー!昔と変わってないなー!」と驚きます。
私は、自分にできることでなければ続かないと考えますし、スクールでもそう教えています。
私は、体力勝負はする気がないし、礼儀もちょっと怪しい。
結局、私は考え続けることと、書き続けることしか続けられないと再確認したので、それだけはきっちり続けることにしようと決めました。