契約書 行政書士

契約書に「速やかに」、「直ちに」、「遅滞なく」とあるときの期間は?

「直ちに」がもっとも緊急を要する言葉

法律で用いられる法令用語に、「直ちに」、「速やかに」、「遅滞なく」というものがあります。

(労働安全衛生法)
第二十五条  事業者は、労働災害発生の急迫した危険があるときは、直ちに作業を中止し、労働者を作業場から退避させる等必要な措置を講じなければならない。

これに倣って、契約書にも「直ちに」、「速やかに」、「遅滞なく」の表現が使われることがあります。

3つのうち、どれが最も急がないといけないんでしょうか?

実は、「直ちに」が、最も急がないといけないものです。
順位付けをすると、

  1. 「直ちに」
  2. 「速やかに」
  3. 「遅滞なく」

の順番となります。

ただし、実務的には、「速やかに」と、「遅滞なく」の違いはあまりない場合が多いです。
急いでやらないといけないことに変わりはありません。
そして、表現があいまいでも、この条項の即時性は有効です。

あいまいな表現を避ける

契約書を作成する立場であれば、無用な混乱を避けるためにも、これらの表現は避けたほうがいいですね。

「○○の時点から起算して○日以内に」
とするのがよいでしょう。

よく読まれている記事

1

こんにちは、IT行政書士の坂本倫朗(@sakamotohitori)です。今回は、個人事業主に向けた、お金のやりくりを向上させる話です。 もくじ 5年後に笑って振り返れるように資金繰りをしよう資金繰り ...

2

こんにちは、IT行政書士の坂本倫朗(@sakamotohitori)です。今回は、「経営難に陥る会社には共通点がある」という話です。資金繰りを良くしたいとお考えであれば、この記事で紹介していることとは ...

3

契約書に数字を書くときのお作法 始めて契約書を書く時は、ひな型をダウンロードして参考にするとよいですが、 それでも、最初は「何が正解か」「どこまでなら変えてもよいのか」 が分からず、戸惑います。 そこ ...

4

契約書の書き方で難しい、「契約書のあそこの部分について」を指し示すときの書き方をまとめます。 法律は条、項、号、という順番になっています。契約書もそれに合わせて書きます。 この辺の話は以下の記事にまと ...

-契約書, 行政書士