【3分で読むアドラー心理学】同情と共感の違いについて

【3分で読むアドラー心理学】同情と共感の違いについて

 

「同情」と「共感」の違いについて

「同情と共感は違います。」

私は最初、2つの違いがよくわかりませんでした。

同情とは、相手と同じ気持ちになるということです。
共感とは、相手の感情を理解するということです。

と、聞いても、まだよくわかりませんよね。

相手がつらいときに、一緒に落ち込んであげるのが同情です。
共感とは、一緒に落ち込むことはせず、冷静に相手の気持ちを理解してあげることです。
一読すると、同情してあげるほうが、人情味が厚くていいように思いませんか。
共感するだけでは、距離感を感じる、ドライな印象を受けるかもしれません。

では、どちらが、相手を尊敬している態度でしょうか。

同情することは、相手の問題を、自分の問題として引き受けてしまうことになります。
それはつまり、
「あなたには問題を解決する力がない」
「あなたは問題を解決しないままでもいい」
というメッセージを送ってしまうことになるかもしれないのです。
「同情がなぜ悪いか」については、いろんな人がいろんなことを言いますが、私はこの点が一番問題があると考えます。

同情することで消耗しないようにしましょう

誰かがあなたにつらいことを打ち明けたら、話を聞いたあなたのほうが、話した人よりもつらそうに涙を流してくれた。
話した人は、問題を抱えたままにすることに、居心地のよさを感じるかもしれません。
「自分で何とかしなくても、何とかしてもらえるんじゃないか」と期待するかもしれません。
「これからどうしよう」と考えなくても、「かわいそうな私」と言い続けるほうが心地いいと思えるかもしれません。
解決しないという選択をするかもしれません。
それでは、勇気を与えることは難しいです。

勇気づけとは、自分自身が困難を克服する活力を得ることです。
どんな人でも、自分を信頼することができれば、問題を克服しようという力は湧いてくると信じるのが、アドラー心理学です。

同情してもらうことによって自己肯定感は下がります。
同情をえようとするときに、同時に晴れやかな気分を感じたりはしないと思います。
グチを言った人の最後の言葉は、いつも「ありがとう。すこし、気が晴れた。」です。
心を見つめると、実は晴れてなんていません。あるとすれば、誰かにわかってもらったという安心です。
そこからは、話せば話すほど、気分は重くなっていきます。
自分らしく生きる活力を、自分で奪ってしまいます。

同情が100%悪いことだとは思いません。同情することによって、相手は初めて居場所を得るかもしれません。
居場所を作ってあげるのも大事なことです。
しかし、同情してあげるのを目的にしないようにしましょう。
相手はいつまでもあなたから同情を得ることを目的にしてしまうかもしれません。
それでは、聞いてあげているあなたが消耗してしまうのです。

【関連リンク】

当ブログのアドラー心理学のおすすめ10記事

 

電子出版しました「勇気を取り戻すために、今日からできる30のこと」

 

ひとりで働く人のアドラー心理学カテゴリの最新記事