フリーのスキル

フリーになる前にキャラを作っておこう

フリーになりたくて、この週末も悶々としている会社員のあなた、こんにちは。今日は、そんなフリーになりたい会社員の人にとって、おそらく最重要項目である「いつ会社をやめてフリーになるか」という話をします。いきなりですが、いつやめるかについて私の答えはこうです。

キャラを作ってから会社をやめる

ある程度、貯蓄を蓄えてからフリーになろうと思っているとしたら、悪いですがピントがかなりずれてます。そのお金、きれいに無くなりますよ。もちろん心理的な余裕を作るために蓄えがあったほうがいいですが、それはフリーになるために一番大事なことではありません。フリーになるには、稼いでいくための仕組みが必要です。それにはお客さんからあなたを指名してもらう理由が必要なんです。つまり、あなたが「キャラ立ち」できてなければいけません。じゃ、キャラ立ちするために何をすればいいでしょうか?SNSで面白い活動をする?ユーチューバーになる?いえいえ、そういうことじゃないです。フリーの世界でキャラが立つということは、ユニークな活動をしているとか、性格が面白いとか、話しやすいとかいう属性は、あくまでもおまけです。フリーは実力社会なので、専門性を極めておくことが、その人のキャラ作りになります。

専門性がないとコールしてもらえない

私がウェブ業界でフリーランスを10年以上続けてこれたのは、ウェブ全般でなく、マクロメディアのフラッシュに特化したおかげです。フラッシュというのは、アニメーションをプログラミングできる機能が備わっていましたが、プログラミングは多くのデザイナーにはハードルが高く、好きで勉強していた私なは、あまり競合がいなかったのです。そして、これは強調したいことですが、そのときの自分の周りを見ていると、個人の能力と仕事獲得できるかどうかは、必ずしもイコールではなかったのですよ。私より器用な人はたくさん、たくさんいました。マルチに色々できる人をたくさん見ました。そりゃーもう落ち込むくらいいろんな優秀な人を見ました。でもフリーランスとしては、私が生き残ったのです。なぜか?それは、考えた結果ではなかったですけど、周りのディレクターが仕事を依頼する時に、私はすぐに思い出してもらいやすい位置にいたからですよ。ディレクターが連絡する時は、例外なく急いでます。きっと思い出した順番にかけていって、人を捕まえようとします。ディレクターは早く仕事を任せられる人を見つけて、早く自分の仕事を進めようと思うのです。そのときに「なんでもできます」という人は、多分一番目には思い出してもらえないんですよ。順番にコールしていって、色々断られたとして、3番目、4番目にかかってくるのかな?実際は僕よりずっと実力があってもです。

人が多くなったら、専門の絞り込みをすることではまだ弱い。

もし人が多すぎたらどうするか、もっともっと専門性を絞り込むことです。

専門性については、伊藤塾の行政書士実務講座でも同じことを言われました。

「専門を絞って名刺に書きなさい」と。

特に行政書士は扱う業務が多岐に渡ります。だからこそかもしれませんが、伊藤塾で指導では、初めからいくつかの専門に分かれて、自分でカバーできない分野は、仲間の行政書士さんと連携するというスタイルを勧められます。専門というのは、例えば建設業とか、相続とか、会社設立とかです。でも、ここまでは誰もがやっています。行政書士もすでに何万人もいて、また今年も増えてます。そんな時代に、相続専門とかでは覚えてもらえません。1番目には電話がかからないはずです。このやり方では、お先真っ暗なんじゃないでしょうか。

専門の中で、さらに先の難しいことをできるとキャラになる

長ったらしくなったけど、ここが今日の言いたいことです。差別化するには、誰もが避けていることを深く勉強すればいい。それだけです。ウェブの世界で他のデザイナーがひるむことを勉強していたから、私は生き残ったんです。たまたまだったですけど。私はフリーランスの面倒を全て見ています。行政書士の範囲を超えても、です。もちろん、法に触れるサービスはしませんけど。あなたがフリーになりたいなら、その準備はひたすら専門性の追求です。ただ難しくない作業員をしたいなら、あなたに電話がかかることはないです。もうフリーランスは世にいっぱいいますから。今の仕事を続けながら、みんながひるんでしまう難しい領域で、外注先も見つからないような問題があったら、そこに飛び込んで勉強させてもらう。そうすることで、会社を辞めるスキルが身につくはずです。私は会社勤めの経験がないけど、この見立ては間違っていないはずですよ。

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