劣等感を感じる日もあるのが健全です
アドラー心理学は「勇気づけの心理学」とよばれます。それだけ聞くと響きがいいですが、それぞれが勇気を持って行動することを応援しています。
無条件に甘やかしてはないんですよ。
アドラー心理学のなかで、「劣等感」という言葉が象徴的です。
この「劣等感」という言葉を最初に使ったのは、アドラーです。
劣等を感じると、みじめな気分になりますが、
アドラー心理学は、劣等感を感じるのが、人として自然であると教えてくれます。
くやしいと思ったり、
失敗して落ち込んだり
喧嘩して悩んだりするこは自然なこと。
その気持ちがあるから、乗り越えよう、より良くしようという気持ちも出てきます。
惨めな気持ちは、避けられるものじゃないし、
避けるものじゃないんです。
もし今、惨めな気持ちを感じているとしたら、それは、克服するエネルギーをためているということなんですよ。
フリーでみじめな気持ちを感じるときの落とし穴
とはいえ、克服するためには、その人が元気であることが条件。
フリーランスで惨めな気持ちを感じている人は多いんです。誰も助けてくれないし。
フリーランスだと褒めてくれる人はいないんだよね。
自分を褒めていかないと、落とし穴にはまります。
たとえば、こんな落とし穴です。
この仕事には価値があるけど、わたしには価値がない。だってフリーランスはたくさんいるし。こんなの誰でもできるし。
⬇︎
私には価値がない。私は交換可能なんだ。
⬇︎
仕事をしてもしなくても、自分は無価値だ。
なんでこの気持ちがわかるかというと、この穴、わたしも落ちたからです(笑)。
フリーランスは、自分に自信を与えることも、自分でやる必要があるんですよ。
穴の外に出るためにすること
そして、ここから、アドラー心理学が書いてないことを書きます。
自信をつけるためには、他の人にできない貢献をすることです。
比べられない存在になることです。
それにはやっぱり勉強することしかありません。
ウェブデザイナーだったら、デザインだけでなく、ウェブマーケティングをよく理解することです。
そんなクソ真面目なアプローチでなくても、趣味の分野で制作を受ける可能性もあります。
例えば、わたしの知り合いには、アウトドア業界のウェブサイト制作のみを受けている人がいます。
比較できない人になる。それが、フリーランスにとっての、劣等感というエネルギーの活かし方だとわたしは考えます。