「IT契約書作成のミカタ」から新しい本「プラポリ初級解説」が出ました。
坂本倫朗行政書士事務所では、IT契約書作成のミカタを運営しています。
このサイトは、IT企業向けに、業務委託契約書や、ウェブサービスの利用規約、プライバシーポリシーの作成を支援するための専用サイトです。
このサービスから、この度、「プラポリ初級解説」という本が出ました。
正式名称は、「プラポリ初級解説: 「これまで法律のことなんか考えずにきた」人のための、プライバシーポリシー入門書」
です。
毎度、長い名前で恐縮です。
この記事では、この本が生まれた背景と、この本の内容について少し紹介します。
プラポリは作るのが簡単で、理解が難しい
プラポリは今や簡単に作れます。
その背景には2つのことがあります。
- テンプレート(雛形)がたくさんある。
- 使いやすいジェネレーターがある。
テンプレート(雛形)がたくさんある。
ネットで「プライバシーポリシー テンプレート」で検索すると、たくさん出てきます。
(古い時代のものもありますので要注意)
もちろん、書き換えて使う必要があります。
テンプレートを基に制作すれば、イチから作ることに比べれば短時間で作成できます。
ほとんどの事業者がこの方法をとっています。
ちなみに、プラポリ初級解説内にもテンプレートを掲載しています。
使いやすいジェネレーターがある。
ジェネレーターみたいなものもあります。
たとえば、KIYACというウェブサービスを使うと、1通なら無料でプライバシーポリシーが作れます。
弁護士さんが提供するサービスです。
会員登録をする必要がありますが、簡単に作れるので、お勧めです。
簡単さに潜む危険性
簡単に作れますが、その裏で、個人情報保護法は改正を繰り返し、年々難しくなっています。
プラポリは、個人情報保護法以外にも、特定電子メール法など、他の法律も考慮する必要があります。
さらに、海外の法律や規則も無視できなくなっています。
大手企業でも、個人情報保護法を良く配慮せずに作ったプラポリの設定で炎上しています。
「うちは大手じゃないから」、とは言っていられません。
中小企業も、サービスの信頼を失う可能性があるのです。
「じゃあ理解しておこうかな」と個人情報保護法についての書籍を手に取った方も多いと思います。
しかし、どうでしょう。最後まで読めましたか?
正直なところ、弁護士や行政書士の書いたものは、難解なものを難解に説明しているだけで(ごめんなさい)、
法律になじみのない人が、事業をやりながら、これらの法律を理解しようとするのは不可能に近いです。
現状は、「まあ、たぶんこれで大丈夫だろう」
という見切りでプラポリを掲載している事業者が多いのです。
そのやり方に不安を感じている人もいます。
これまで坂本倫朗行政書士事務所には、「一生懸命作ったサービスはしっかり法整備をしたい」と考える人が相談をされています。
「プライバシーポリシーとは何か」を理解するための、入門書としての本が必要
これまで相談をいただいても、お客さんに法律の全体像を説明することには至っていませんでした。
そのため、プラポリ理解のための入門書が必要と考えて、この本が生まれたのです。
「プラポリ初級解説」はこんな人におススメします。
- プラポリの意味を知りたいけどいまさら聞けない人
- プラポリの書き方についてルールを知りたい人
- プラポリの記載事項などについて全体像をつかみたい人
サービスの安心材料とするために、ご一読いただければ嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
書籍を書いている時の思いは、こちらに記載しました。