こんにちは、行政書士・経営革新等認定支援機関の坂本倫朗です。
フリーランスとして活動している方にとって、確定申告は避けて通れない手続きです。しかし、「手続きが複雑そう」「何を準備すればいいのかわからない」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、クラウド会計ソフト「freee」を活用し、確定申告をスムーズに進める方法を解説します。freeeを使えば、簿記の知識がなくても簡単に確定申告ができるため、初めての方でも安心です。

フリーランスの確定申告とは?まず知っておくべき基本知識
確定申告が必要な人とは?
フリーランスとして所得(売上 - 経費)がある場合、一定の条件を満たすと確定申告が必要になります。
確定申告が必要なケース
- 1年間の所得が48万円を超える場合(基礎控除額以上)
- 事業所得がある場合
- 源泉徴収されていない収入がある場合
確定申告の流れと提出期限
確定申告は以下の流れで行います。
- 売上や経費を記録する
- 必要書類を準備する
- 申告書を作成する
- e-Taxまたは書面で申告を行う
- 納税が発生する場合は、期限内に納付する
提出期限
- 所得税の確定申告期間:毎年2月16日~3月15日(令和6年度分の申告は、令和7年3月17日(月)まで)
- 消費税の確定申告期限:3月31日まで
インボイス制度とは?freeeでの対応方法
2023年10月から導入されたインボイス制度(適格請求書等保存方式)により、一定の取引では適格請求書(インボイス)の発行が求められるようになりました。
freeeでは、インボイス制度に対応した請求書発行機能が搭載されており、適格請求書を簡単に作成できます。適格請求書発行事業者の登録が必要な場合は、事前に確認しておきましょう。
freeeとは?フリーランスの確定申告に便利な理由
freeeは、クラウド型の会計ソフトで、フリーランスや個人事業主向けに提供されています。主な特徴は以下のとおりです。
- 自動仕訳機能:銀行口座やクレジットカードと連携し、自動で取引を仕訳
- 電子申告対応:e-Taxに対応し、確定申告をオンラインで完結可能
- インボイス対応:適格請求書の発行が可能
freeeのプランと料金体系
freeeには複数の有料プランがあり、無料プランは提供されていません。基本的には「スターター」「スタンダード」「プレミアム」などのプランがあり、それぞれの機能が異なります。自分の業務に適したプランを選びましょう。

freeeを使った確定申告の具体的な流れ
慣れてしまえば、簡単さに驚くと思います。
ちょっと慣れれば家賃などは完全自動で仕訳ができます。
画面の操作感も、どんどん良くなっています。
長く使い続けているので、その改良の歴史には感嘆するばかり!
最初から、今の洗練された機能が使える人がうらやましくもあります。
ステップ1:freeeに登録して基本情報を設定する
- freeeのアカウントを作成
- 事業情報を入力
- 銀行口座・クレジットカードを連携
ステップ2:日々の取引を記録する(自動仕訳を活用)
- 売上や経費を登録
- 領収書・請求書を管理
- 取引を自動で仕訳
ステップ3:必要な経費を計上する
- 経費として認められるもの(家賃、光熱費、通信費など)を登録
- 按分計算を行い、事業分の経費を正しく申告
ステップ4:確定申告書を作成し、提出する
所得税の電子申告
- freeeの画面に従って申告書を作成
- e-Taxを利用してオンライン申告
消費税の申告
- 「freee申告消費税」で申告書を作成
- 別途電子申告するか、一括電子申告で送信
- 「freee申告所得税」の電子申告時に、消費税の申告は同時送信できない点に注意
電子申告に必要なもの
- マイナンバーカード
- スマートフォンまたはカードリーダー
freeeを活用して確定申告をスムーズに進めるコツ
- 領収書・請求書のデータ化を習慣にする
- freeeの確定申告サポート機能を活用する
- 事前に申告準備を始める(締め切り直前はシステムが混雑するため)
1番が、1番大事です。
私もためてしまうことがありますが、毎月の成績を把握するために、ひと月に一度は経費を整理するといいですよ!
freeeを使う上での注意点とよくあるミス
- たまに銀行やクレジットカードの同期が外れるのでまめにログインする
- ログインして重要なメッセージはしっかり読む
- 必要な書類の保存期間を守る(7年間保管)
こまめに、何かのついでにログインする習慣をつけるといいですよ。
まとめ – freeeで初めての確定申告をラクに終わらせよう!
freeeを活用することで、フリーランスの確定申告は格段に楽になります。特に、
- 自動仕訳機能で日々の取引を効率化
- e-Tax対応で電子申告をスムーズになる
- インボイス制度にも対応
といったメリットがあり、初めての確定申告でも安心です。
早めに準備を進め、今年もスムーズに申告を完了させましょう!