フリーのウェブデザイナーを楽しく続けるためには、
仕事が途切れないことと、仕事にやりがいを持ち続けていくことの2つが大事です。
人手がたりないウェブデザイナー業界においては、
仕事が途切れないようにすることは、そう難しくありませんが、
徹夜続きのハードワークをしているデザイナーさんにとって、
仕事にやりがいを持ち続けていくことは難しいですよね。
仕事にやりがいを持ち続けていく仕組みは、
自分で作り上げて行く必要があります。
これも、クリエイターのクリエイティブワークのうちの一つです。
お客さんの言いなりにならないためには勉強
ウェブデザイナーがするべきことは、「ウェブサイトに狙ったとおりの機能美を提供すること」です。
そして、商業サイトにおいては、依頼されたウェブサイトで集客をもたらし、儲けさせてあげることです。
決して、お客さんのいいなりで働く、作業員になることではありません。
それだと仕事の喜びを感じにくい・・・。
もちろんデザインでお客さんを成功させてあげるためには、常に新しいことを勉強していく必要があります。
それだけじゃなくて、業務の効率化も求められます。
しかし(だからこそ)その勉強をする時間を作るために
お客さんの修正依頼を無制限に応じるような制作体制から、卒業していく必要があります。
それにはやっぱり勉強です。
そうはいっても、「あれもやらなくちゃ、これもやらなくちゃ」と無限に勉強しなきゃいけないと思うと
忙殺されているときと同じようにモチベーションを下げます。
レベルアップしていくには、仕事に効果が出そうなテーマをひとつ選んで、
楽しく勉強していく仕組みを作り上げていきましょう。
商売に無関心なウェブデザイナーだと、必然的に言いなりになっていくと思うんですよね
商売に無関心
↓
お客さんのほうが商売を知っている
↓
お客さんにデザインすべての決定権がある。
↓
締切の朝までお客さんがコピーやデザインをチェックして修正する。あるいは納品後も微調整を依頼される。
この戦いは消耗戦で、しかも負け戦になることが決まっている戦いです。
ウェブ周辺のマーケティングやビジネスを研究して、
しかも、ただ教科書を読むだけでなくて、自分なりのデータを持っておくと強いですよ。
たとえば、デザインによってクリックの反応率がどう変わるかのデータを持っておくと、
お客さんにデザイン以外の価値を与えられます。
お客さんから「勉強させていただけませんか」と言われるような知識が身につけば、
お客さんだけがデザインの決定権を持つこともなくなります。
最低でも、デザインにプランAとプランBの2案があったときに、どっちかをお客さんに選ばせるんじゃなくて、
なぜプランAが反応をあげ、成功するかを根拠をもって説明できるようになれば、
無限の修正ループから降りられると思うんですがどうでしょう。
契約書でデザインの修正回数を決めておく
と、ここまで語った上で、私の専門である契約書の話をすることにします。
何度も細々と修正を依頼してくるお客さんであれば、
制作に入る前に、修正は3回(2回でもいいですが)までで、それ以上は追加料金が発生することを伝えておきます。
自分で契約書を作って提示できるのであれば、次の文を契約書に入れた上でお客さんに確認してもらいます。
制作期間内に、株式会社乙からデザイナー甲に対して修正の要求がある場合は、文書にてこれを甲に通知するものとする。
甲は、当該文書を受領後速やかに修正の作業を行う。デザインについて、甲が修正対応する回数は3回までとし、4回目以降の修正については甲が別途料金を見積して文書にて提示する。
ご自分で契約書を作らない場合であれば、上記の文面を入れてもらうことを依頼します。
これはお客さん側からすると、分が悪い提案です。
しかし、お客さんから「教えてください」とお願いされるだけのノウハウがあれば、お客さんと対等な立場で交渉できるはずです。
この条文を入れさせてもらっても波風は立たないんじゃないでしょうか。
そこまでの技術が無い場合、交渉が通らないかもしれません。
その時、お仕事を続けるかどうかはあなたの自由です。
契約しないこともできます。
無理をせず、今までと同じ状況を続けるのもいいでしょう。
一度に状況を変える必要もありません。
少しずつ勉強をして、対等に契約が結べるデザイナーになっていくのが良いと思います。
契約に関しては、慣れも必要で、場数を踏んでいけば上手にできるようになるものなんですが、
お仕事のトラブルを予防する契約書を必要としているという方には、
「IT契約書作成のミカタ」というサービスを提供しています。
モチベーションを保ちつつフリーランスを続けていきたい方は、ご相談ください。
本記事は、2018年07月10日公開時点での情報です。ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。